J1残留ラインと補強と去就のバランス感覚
近年稀にみる大混戦のJ1リーグ。
その第23節が行われた。
結果は札幌3-3G大阪、東京V1-1浦和、磐田0-0千葉、名古屋3-2清水、神戸1-2鹿島で、名古屋グランパスが首位に立った。
首位のグランパスが勝ち点42、22節終了時のレイソルが勝ち点32、共にゲームのあったジェフ千葉が勝ち点18で17位、札幌が勝ち点17で最下位である。
首位グランパスは23節で勝ち点42であるから、勝ち点ベースで計算すると1節の平均勝ち点は1.826である。
では仮に最下位の札幌が首位グランパス程度のペースで勝ち点を積み上げると、残り11節で積み上げた結果の勝ち点は37で千葉は38ということになる。
ここから逆算すれば勝ち点40でほぼ残留は確定か?
ちなみに昨年のJ2に降格した横浜FCが勝ち点16、ヴァンフォーレ甲府が27、入れ替え戦に破れ降格したサンフレッチェ広島が勝ち点32でシーズンを終えた。
昨年の覇者鹿島アントラーズの勝ち点は72、1節あたりの平均勝ち点は2.118である。
その鹿島の現在までの平均勝ち点は1.7826であるから、常勝チームの常勝足らざる闘いぶりが浮き彫りになってくる。
我らが柏レイソルの昨年の勝ち点は50、そして平均勝ち点は1.471である。
22節終了時の平均勝ち点が1.455であるから、現段階では昨シーズンより悪い。
仮に首位グランパス程度のペースで勝ち点を積み上げると、残り12節で積み上げた結果の勝ち点は53.912と今季目標の勝ち点には届かない結果となる。
つまりは今のグランパス以上のペースで勝ち点を積み上げなければならないということである。
昨年の覇者アントラーズのペースで今後勝ち点を積み上げれば、最終勝ち点は57.416で、目標を上回ることになる。
昨シーズン、連敗スタートとなった鹿島が怒涛の勢いで勝ち点を積み上げ優勝を飾ったことを考えれば、決して無理な数字ではない。
そのためにも明日のFC東京戦は是が非でも勝ち点3を奪いたい。
レイソルのためにも、そして鈴木達也のためにも…。
昨シーズンのデータを見ていて気づいたことがある。
それは得点ランキングである。
- ジュニーニョ(川崎F) 22得点
- バレー(G大阪) 20得点
- エジミウソン(新潟) 19得点
- ウェズレイ(広島) 17得点
- ワシントン(浦和) 16得点
降格した広島のウェズレイが17得点でランキングしていることだ。
つまりシーズン開幕前のチーム補強において攻撃の柱としたウェズレイはしっかりとその責を果たしたといえることだ。
にも拘らず入れ替え戦に回る順位に終わったということを考えれば、攻撃と守備のバランスが取れているチームが優位とは言えないだろうか?
さらにいえば得点王となったジュニーニョ擁する川崎フロンターレは勝ち点54で5位に終わっている。
全34節の総得点が66で、この数字はガンバ大阪の71に次ぐ2位の記録である。
しかし失点は48で、最も堅守を誇った浦和レッズの28に大きく遅れをとる。
総得失点差で昨シーズンをみれば、+34のガンバ大阪が大きく目を引く。
鹿島が+24、浦和が+27という数字なので、この得失点差だけで考えれば何故ガンバが優勝できなかったかが不思議に思える。
つまりは下位チームには圧倒的な勝利を収めながら、上位チームには僅差で敗れた印象を数字からは受ける。
で、レイソルに目を移すと昨シーズンの総得点は43、総失点が36、総得失点差が+7である。
平均値を出せば、1試合あたりの得点は1.26、総失点が1.05であり、今季22節段階では得点は1.31、総失点が1.13になる。
数字上からもレイソルのウィークポイントが浮かび上がっている。
今季開幕前の補強でレイソルはバランスの取れた補強に成功したなと思ったが、いかんせん、ケガ人の続出、逮捕による解雇でハプニング的に選手層に影を落とす結果となった。
だが昨シーズンの得点ランキング2位のバレー、3位のエジミウソン、5位のワシントンの移籍・去就、さらに今のガンバ大阪、浦和レッズのチーム状態を思うと、選手個々人のプレーの質とそのチームの戦術的ストロングポイントも総得失点のようなバランスを考慮しなければならないのだなと考えてしまった。
それは先日の小野伸二の日本代表戦や浦和レッズ高原の不振がJリーグのサッカー、引いては日本サッカーとミスマッチを起こしているのとどこか似ている。
そう思うのは私だけだろうか?










