サッカー日本代表 2失点の依存と「甘え」

敵地バーレーンに乗り込んでのアウェイ戦。
負ければ岡田ジャパン最後となるであろう一戦であったが、深夜に目を覚ましてテレビ観戦する気はなかった。
正直ドローで終わるのでは?との憶測が頭にあり、その観戦価値と深夜の安眠を秤に掛けて安眠を選択したという次第だ。

きっかり6時45分にテレビをつけた。
テレビ朝日の画面には疲れた香取慎吾の表情が映し出される。
その表情は負けたorドロー?の予感を漂わすものであったが結果は分からず、最終予選グループBの北朝鮮とUAEのゲーム映像が流れる。
どっちなんだ?と思っていると、誰かの「ま、勝ったんだから…」の声が聞かれセルジオ越後氏の「今日はいいけどワールドカップでは今のままではいけない」といった主旨のコメントが聞かれた。
あ、勝ったんだ!
嬉しいといえば嬉しいが、それほど嬉しいかと聞かれればそれほど…と答えるのが自然な感想。
そしてゴールシーンのダイジェストが流れる。
1点目、中村俊輔のフリーキック。
2点目、相手ハンドによるPKに遠藤のコロコロPKが決まる。
3点目、ペナルティエリナ内の中村憲剛のシュートが相手DFに当たりコースが変わって決まる。
3−0かぁ…。
勝ったのは意外ではなかったが、ここまでの点差だとは考えだにしない。
だがその後ゲームはバーレーンのゴールを映し出す。
3−1。
そして3−2とバーレーンが得点を加える。
バーレーンの得点はいずれも後半40分を過ぎての得点だ。
一体これは何なんだ???

強いチームであれば確実に3−0でゲームを終えている。
そして3−1であれば、現在の日本代表であれば許容範囲といえる。
しかし3−2とは…、空いた口が塞がらない。

あれはワールドカップ初出場を掛けて闘った敵地アウェイの一戦。
加茂周監督の更迭を受けて、岡田監督が采配をとった確かウズベキスタン戦ではなかったかと思う。
1−0か、2−1かは確かでないが、確か1点差のゲームを終了間際の相手ゴールでドローに持ち込まれた。
終了間際に突如として集中力を切らす加茂ジャパンの評判そのままに、岡田ジャパンの初戦はドローに終わった。
あの一戦の記憶が突如として脳裏に浮かんだ。

今回のバーレーン戦と、あの時の日本代表は同じ症状を呈していた。
つまり「勝った」という余裕が「俺が」という意識を吹っ飛ばす病だ。
「勝った」と思うから、最後の最後で「誰かがチェックに行くだろう」という甘えが出る。
つまり依存という病だ。

正直、このバーレーン戦直前の日本代表に関するニュースを読めば、このチームが中村俊輔を中心に動いていることは否めない。
練習場のピッチで戦術を詰めるコミュニケーションの真ん中にはいつも俊輔がいる。
俊輔がいれば安心してボールを預け、思い切った飛び出しも出来る。
それは決して悪いことではない。
フランス代表が最も力を発揮したのは、ジダンが君臨し、俊輔と同じ安心感をチームにもたらした時に他ならない。
その安心感が今回の日本代表にも大きく影響して3−0というスコアになったのだと思われる。
だが安心感と依存というのが大きく異なるように、俊輔が11人の代わりを1人で担えるわけではない。
各々がすべきことを各々が最低限の責任を持って果たさなければ、最後には依存という名の甘えが出てしまう。

このバーレーン戦にもし俊輔が何らかの事情で出場できなかったら、今日のようなスコアにはなっていなかっただろう。
下手をすれば岡田監督の更迭という結末も訪れた可能性がある。

ジーコ・ジャパンの時、このような終了間際の得点といった甘えが見えたゲームはなかったように感じている。
それは何故そうだったのか?を考えると、自然に思い浮かぶのはヒデのいる・いないの問題だ。
日本代表において、世界で名の通るプレイヤーはヒデと俊輔に他ならない。
そしてその二人の性格を考えると、二人の突出したプレイヤーと日本代表のその他メンバーの関係性がチームに大きな影響を与えているように思われる。
つまり日本人の特性から考えれば、俊輔はより日本人的で、ヒデはおよそ日本人らしくない。
依存され「甘え」が出ても俊輔は恫喝することなく諭すだろう。
つまり問題を表面化させず、人間関係の円滑を最大限に重視しチームに溶け込む。
かたやヒデは「個」の確立がないことを最も忌み嫌うだろうし、プロの世界でなあなあの関係はあってはならないものだとして積極的に問題を顕在化させる。
だからジーコ・ジャパンの時にはない課題が、今回のバーレーン戦では顕著に現れる。

あくまでも個人的な分析でしかないが、しかしこの終了間際の2得点は大きな課題として取り組まなければならないだろう。
つまり俊輔の出場前提のチーム作りは、それだけで大きなリスクを伴うものだ。
「ワールドカップに万全の体調で俊輔が臨めませんでした。だから負けました。」のような報告を南アフリカ大会終了後にレポートするのか?
2点の失点は勝ち点3以上に大きなリスクと受け止めて欲しいものだ。

テーマ: サッカー日本代表 -  ジャンル: スポーツ
by 柏レイソル狂人  at 00:45 |  日本代表 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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  • 千葉県柏市在住。
    柏レイソル日立台サッカー場近くに居住。
    カレカと同じ歯医者で歯を治療。
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